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橘玲「得する生活」読んでみた

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私にとって、おそらく3冊目の橘玲さんの本になりますが、今までで1番しっくりきた気がします。始めて読んだ本は「黄金の羽の拾い方」という本だったのですが・・購入してみたものの、途中で疲れてしまったんです。

難しい本を書く人・・の、イメージが強いままではありましたが、私にとって興味深い経済について教えてくれる著名な方であります。

今回の得する生活のサブタイトルは「お金持ちになる人の考え方」とのことでした。すごく興味深いではありませんか。

この本では、経済合理的に生きるヒントをくれます。

人的資本とは、教育や技能、知識の他に健康も含む。さらに、経済学には「関係資本」という概念があり、よい関係資本を持つ人はより多くの収益機会を獲得できる。

関係資本とは、分かりやすくいうと人間関係であり、良い人間関係は信頼によって生まれる。他社の信頼を得るためには、約束を守らなければいけない。

社会的に成功した人は、他人を騙すことで得るいくばくかの金よりも、信用を失うリスクの方が高いので、積極的に約束を守ろうとする。

一方で、失うもののない人間は簡単に約束をやぶる。他人を裏切って手にする富のほうが魅力的だから。

成功者はお互いを信頼しあうことで関係資本を築き、より多くの関係資本を築き、信頼を失った者は人的資本も関係資本もやせ細り、ますます貧乏になっていく。

ドラマの世界では、お金持ちはずるい、とか騙すイメージを作っている時がありますけど、実際は違いますもんね。身もふたも無い現実ですが。少しでも成功者を真似しようとするならば、信頼を得るため、しっかりと約束を守ることは必須でしょうね。

あと、私はクレジットカードの仕組みをよくわかっていなかったので、すごく参考になりました。知っている知識は,「リボ払いはまじで、やばい!」ってぐらいなもので。利息が高いので使っちゃだめ。くらいなものでした。

クレジットカードは,3回目の分割から利息が付くんですね!私は、1回払いしかやったことがなかったので。ポイントをもらえただけで。メリットしかないなーと、思ってましたが。

手持ち資金が少ないからと言って、支払い方法をリボ払いや3回以上の分割にするなかれ!どんなにポイントをくれたとしても、それ以上に高い金利が付いてきます。

例えば楽天のリボ払いだと、15%!かなり高いです。どんなにインデックス投資を頑張っても、5〜8%の金利がつくくらいと考えたら、その倍以上の利息を払うって・・オソロシヤ

でも,カード会社は保有者になるべく手数料を払ってもらえないと利益にならない。たくさんのマネーリテラシーの低い人たちがリボ払いや分割の手数料を訳わからないで払ってくれているからこそ、私たちが無料でカードを使ってポイントだけをいただくお得生活ができるわけですから、感謝しなければいけないのかな・・

また、消費者金融について教えてくれました。

最近では個人に融資する銀行が増えているのに、なぜ消費者金融は強いのか。銀行でなら年利10%のところを、消費者金融なら29.2%なんてこともあるのに。

この理由を筆者は「バカの三段論法」として教えてくれます。(若干この筆者は口が悪いので、気分を害する人もいるかも)

  1. 同じ金を借りるなら、金利が安い方が有利だと気づくのは賢い消費者である。
  2. 賢い消費者は、そもそも高利の借金などしない。
  3. 賢い消費者にとっては銀行の年利10%でも充分な高利なので、多少金利を下げたからと言って金を借りたりしない。

つまり、消費者金融でお金を借りる人たちは「賢くない消費者」であり、筆者は「バカ」と表現する。さらに、筆者はバカ主体の三段論法を構築する。

  1. 同じ金を借りるのに、金利の高低に気づかないのはバカな消費者である。
  2. バカな消費者は、目先の欲望に目がくらんでいるから、高利の借金でも気にしない。
  3. バカにとっては年利10%でも29.2%でも変わらない

以上、三段論法は、本からの抜粋であり、私個人の意見ではありませんが。かなり筆者は毒舌です。なるべく賢い消費者となれるよう、金利というものには目を光らせていたいものです。

ほかにも、借金を踏み倒すひとたちやら、錬金術みたいなものも書かれていましたが。かなり盛りだくさんで、読み応えあり、面白かったですね。毒の効いたマネーリテラシー本でした。面白かった!

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