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原田ひ香「財布は踊る」読んでみた

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またまた原田ひ香さんの本を読んでみた。

投資家なら、ぜひ読んでおきたい小説の一つ。「財布は踊る」。どの本を読んでもマネーリテラシーの高い登場人物が出てきて、ストーリーを楽しみながら勉強になってしまう原田ひ香さんの著書ではありますが、その中でもかなりマネーリテラシーの高い作品となっております。

なんせ、財布がテーマなのですから。キーとなる財布は躍るというよりは、たくさんの人の手を旅して、結局手放した人に戻ろうとするくらい近くまでやってくる。

本作にはリボ払いの恐ろしさが描かれています。それとなく毎月定額払いにしてしまい、たくさんの借金を抱えてしまった夫を持つ専業主婦の姿が印象的でした。その夫の借金を助けてくれたのは、シングルマザーで苦労をして自分を育ててくれた、実母。

夫の両親は何もしてくれないばかりか、息子夫婦に老後の面倒を見てもらうつもりだったという・・原田ひ香さんの小説、お金にだらしない男性がよく出てくるんですが、その両親もダメだったりするんですよね。現実にもありがち。金銭教育、家庭環境本当大切。

意外とお金の知識がないだけで、人に迷惑をかけてしまうことってあるあるですね。

この主婦は、一念発起して、不動産投資を始めます。まず中古物件、一戸建てに目をつけ、自分達が住んで住宅ローンを完済してから生活保護者に貸し出し、国から家賃を振り込んでもらう。

主婦が不動産を持っていた土地のある地域では、生活保護者の家賃は、役所から大家に直接振り込まれるそうだ。家賃滞納や退去リスクが低い運用方法をしたそうだ。

なんと賢く、強い女性ではないか。ほかにも、奨学金のローンに苦しむ若い二人の女性の話も面白かった。二人は同じように奨学金という借金を背負って苦しい思いをしていて、危ない話にも目が眩みそうになる時もあった。だけど、一人はコツコツ積み立て投資で堅実に資産運用をしてゆっくりお金を増やすことに成功し、一人はリスクを取りすぎて財産を失った。

投資に絶対はないけど、投資から逃げることもリスクだよな・・と、これは私自身の意見だったりもする。なんにせよ、大きな下げを食らう可能性をしっかり理解しつつ、欲をかきすぎないよう淡々とつづけていこう。

そんな感じで、マネーリテラシーがぐっとあがった読書の時間でした。

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